元YNN中の人よりご報告「色々無念」

ご報告と今後のこと。

新生活を迎えられた皆様、おめでとうございます。YNNの中の人、”でした”。

なぜ突然”でした”かというと、実は中の人はもうすぐ一身上の都合により退職するからです。私はずっと残りたかったんですが、どうしようもない事情により、吉本を去ることになりました。最後まで移管を見届けたかったのですが…本当に申し訳なく、無念です。

今回のコロナの影響で、2015年の∞イベントまで納品したところで作業は完全にストップしています。移管作業自体は後任の新人さんに任せましたが、今後も納品作業が続行できる状態かどうか、今のところ私には判断がつきません。事業が再開したら、∞イベントの納品以外の重要な急務が大量に発生する可能性があるからです。中止にはならなくとも、年単位で時間がかかるかもしれません。

東京都の会見を受け、在宅勤務主体の体制に切り替えを行うために、会社全体で今調整を行なっている最中で、その影響で現在チームは納品作業を進められずにいます。もとより納品後の配信設定などの作業も、数も多く、最新作品などの配信設定を優先頂いているため、なかなか配信開始が出来ない状況にあります。申し訳ありません。

このような状況の最中会社を離れるのは大変心苦しいです。まずは一刻も早い事態の終息を心から願います。

東京都の最初の会見の翌日、私の最終出社日も1日繰り上げとなり、社内には通常の半分程度しか人がいない中、挨拶まわりもあまり出来ないままに私は会社を後にしました。「明日劇場に挨拶に行こう」の明日は、来ませんでした。

部署での送別会は無期限の延期となり、個別に会う約束をしていた方々とも、状況を鑑みて予定を全てキャンセルしました。まさかこんなことになるなんて、思いもしませんでした。慌ただしく会社を去ることになり、それなりに落ち込みましたが、感染が拡大している今は、これで良かったと、仕方がないと思っています。

新年度を迎え、新生活のイベントが中止や縮小してしまった、という方もいるかもしれません。私自身、今回もそうですし、震災で高校の卒業式と大学の入学式が縮小した身なので、辛い気持ちも分かる気がします。(年がバレますね。笑)

ですが、こうなってしまった以上は、今は楽しみを見つけていく姿勢を持ちながら、なんとか生き抜いていくしかないのだと、何者でもなくなろうとしている私は思います。

今でこそ、配信メディアは数多あり、いくらでも映像を観られる時代になりましたが、それらでも芸人の皆様が思うように配信出来なくなってしまう事が、今回のコロナウイルスの恐ろしさを体現していると思います。会社中、恐らく今も、事業をなんとか継続しようとバタバタですが、劇場が再開した暁には、ぜひ足をお運びください。その客席のどこかに、きっと私もいます。

YNNを観てくださっていた皆様は、手洗いうがいを徹底するとともに、どうか気持ちが塞ぎ込みがちになるときは、大阪チャンネルの過去劇場公演や、その他芸人の皆様の配信メディアを観たり、投げ銭をしたりして、お笑いをお楽しみ下さい。

YNNが出来て、吉本で働けて幸せでした。
かつてのYNNユーザーより

https://twitter.com/ynn_jp/status/1245558289284206592